神戸第一高校、団交拒否に正当な理由なし―校長・教頭が証言

8月26日、前回審問で証言した校長・教頭への組合からの反対尋問が行われた。本件の争点は、就業時間外に学外でしか団交しないという理由が正当化できるかであるが、両名の反対尋問でその理由が成り立たないことが証明された。

校長は、組合員は勤務時間が終わった後でも様々な取り組みがあるから団交への出席はできないと明言した。さすがに学院側弁護士はこの証言に焦り、再主尋問によって勤務時間外の団交が難しいという意味ではないと言いなおさせた。しかし、非常勤講師組合員の終業時間が14時30分であり17時からの団交に参加できるかについて「できると考えていた」と証言してしまい、17時からの団交開始を求める組合要求が理にかなっていることを認めた。終業時間が14時30分であることについては公益委員も関心をもって再度の念押しの質問を行った。

教頭は、第2組合委員長と理事長が組合要求について話し合っている場面(これを業界では団体交渉という)に立ち会い、それが就業時間内かつ学内であったことを証言してしまった。

組合員は仕事があるから就業時間内は無理、学内は団交を行う場所ではない、という理由で団交を拒否した学園の論理が崩れた反対尋問であった。

第2回審問速記録

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